人
豊富な経験・固い意志—日本看護協会の新会長 大森文子さん
内藤 寿喜子
1
1慶応大学病院
pp.20
発行日 1975年6月1日
Published Date 1975/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541205630
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先生は,行政,教育,臨床と,看護に必要などの分野においてもいつも先進的な道を歩み,固い意志と積極的な行動,母性的な包容力で時代の困難をのりきってこられました.
日本の看護の歴史に大きな意味をもつ戦後の制度改革においても,行政の場にあってその基礎づくりに日夜ご苦労を重ねられました.その後,母校の慶応義塾大学医学部附属厚生女子学院で,また当時注目を集めていた東京大学衛生看護学科の臨床指導者として教育に携わり,さらに国立中野療養所では総婦長として,先生が看護婦となって最初に手がけられた結核看護の中に,当時話題となっていたチームナーシングを初めてとりいれ,その頃書かれた「患者に目をむけよう」という本は,今でも多くの看護婦に読まれています.そして現在は,新設の北里大学病院看護部長の職にあり,近代病院の管理者として,看護婦のみならず他の医療従事者の指導にも力を注いでいらっしゃいます.
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