調査研究
教育研修における看護研究支援に関する調査―大分県看護協会の試み
井上 美鈴
1
,
吉留 厚子
1
,
黒田 なおみ
1
,
佐藤 史信
1
,
岩尾 英美
1
,
足達 啓子
1
,
高木 文江
1
,
佐藤 直美
1
,
渡辺 敬子
1
,
三ヶ尻 かおる
1
,
川上 京子
1
,
高橋 由美
1
,
森長 静江
1
1大分県看護協会
pp.440-443
発行日 2000年6月25日
Published Date 2000/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902271
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はじめに
臨床の現場では,看護婦の能力の向上と,有効な援助を患者に提供できることを目指して看護研究が行われている.川島が,看護婦が行う看護研究の重要性1)を述べているように,看護研究は,専門職としてケアの質を高めるために不可欠である.
多くの臨床での研究は施設内教育の一環として組み込まれている.看護研究を遂行する上で,祖父江は研究時間の不足や文献検討の不足など臨床看護研究過程における諸問題2)を述べているが,研究の開始から発表に至るまで研究者は試行錯誤することが多いと思われる.大分県看護協会の研修会では看護研究に関する多くの要望に応えて,毎年,看護研究についての教育を計画し,県下の看護者を支援してきた.しかし,看護研究を進める際に,看護者が現実に抱えている問題やこれまで看護協会で実施されてきた研修の「看護研究」に関しての成果は明らかにされていなかった.本研究は,看護研究を推進するに際して,看護者自身が認識している課題や実状を明らかにすることを目的とする.
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