特集 臨床教育に『イチロー君』活躍する
看護教育における生体シミュレーター「イチロー」
山内 豊明
1
1大分県立看護科学大学(看護アセスメント学)
pp.336-340
発行日 2000年5月25日
Published Date 2000/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902251
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はじめに
本論考の本題は生体シミュレーター「イチロー」を看護教育においてどのように活用しているのかということについて,「イチロー」の長所と短所をふまえた上で我々の実情をお伝えすることである.しかしながら教育機器の活用については,ある教育が展開される意味や,実際の教育が展開される環境や場面についての言及なしに語ろうとすると一般論ないしは機器についての単なる技術論に終始せざるを得ない.
そこで本論考では「イチロー」を看護教育の中で使っている我々の立場や状況については多少のスペースを割いてでも,あえてお伝えすべきであると考えた.それは従来の看護教育場面にそう頻繁にはお目見えしなかったであろう「イチロー」という教育機器がなぜ我々のところにあるのかも,考えようによっては本質的なテーマであろうと考えたからである.
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