特集 臨床教育に『イチロー君』活躍する
『イチロー君』の活用とその教育効果
高階 經和
1,2
1社団法人臨床心臓病学教育研究会
2アリゾナ大学医学部
pp.350-358
発行日 2000年5月25日
Published Date 2000/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902254
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心臓病患者シミュレータ『イチロー君』は,医師や看護婦がベッドサイドで患者を診断したりアセスメントする上において,当然身につけるべき視診,触診や聴診など基本的な手技を習得するために開発したものです.現在,国内では約130の看護大学や看護專門学校をはじめ,各大学医学部や医療関連施設などにおいて『イチロー君』が導入されていますが,今後ますます臨床医学および臨床看護教育の現場で必要になると思われます.『イチロー君』の重さはコンピュータと本体とも総重量が55kgと極めて軽量であるため,どんな場所にも移動が可能なので国の内外の医学・看護教育機関で心臓病患者の診断研修には欠かすことのできない教育機器になるであろうと思われます.そこでこの稿では,『イチロー君』の使い方とその教育効果について述べることにします.
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