新しい時代の精神看護―心のケアの担い手を育てる

はじめに

　激動の世紀と呼ばれる20世紀が終わろうとしている．これからの1年はまもなく訪れようとしている新しい世紀に向けて，これまでの歩みをしめくくり，未来を見据えて新しいヴィジョンを示していくときなのだと思う．編集の意図もまさにそのようなところにあるのだと思われる．編集室からの依頼には「きりのよい年のめぐり合わせに，これからの看護教育の進む道を拓き，視とおしていく特集」とあって，私には荷が重すぎるのだが，私は私でしかないのだから，この課題を思いっきり私に引き寄せて考えてみようと思う．