Japanese
English
連載 私のロービジョンケア・11
ロービジョンケアの担い手―看護職の役割
Low vision care(11)
高橋 広
1
Hiroshi Takahashi
1
1柳川リハビリテーション病院眼科
pp.274-278
発行日 2004年3月15日
Published Date 2004/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410100524
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
ロービジョンケアは一般外来から始まる1)。眼疾患の病態から考え,失明の可能性や視覚的困難が予想できたり,患者が視覚的支障を訴えた時点からロービジョンケアを導入すべきであると筆者は確信している。そして,待ち時間に視能訓練士や看護師などのコ・メディカルが日常生活状況を把握し,点眼,内服や注射の方法を指導したり,歩行の介助や日常生活の工夫を教授し,福祉サービス情報をも提供できる。医療スタッフのやる気と努力(創意工夫)がこれらのことを可能にすると述べてきた。これに対して,一部の視能訓練士や看護職からは,現在の忙しい状況のなかではロービジョンケアを行うことは無理で,理想論にすぎないとの批判を受けた。そこで,筆者は第57回日本臨床眼科学会ナーシングプログラム「ロービジョンケアと看護」で,「ロービジョンケアにおける医療連携の重要性―看護職の役割」と題し,ロービジョンケアを行っている眼科で実際にどの職種がロービジョンケアを担っているかを発表した。
本稿では,その結果をふまえ,ロービジョンケアにおいての担い手としての看護職の役割を考えてみる。
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.