連載 Evidence-Based Nursing 実験実習を導入した看護技術教育・6
(各論5)罨法に関する実習
關戸 啓子
1
,
深井 喜代子
1
,
山口 三重子
1
1川崎医療福祉大学医療福祉学部保健看護学科
pp.1090-1094
発行日 1999年12月25日
Published Date 1999/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902185
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罨法は治療方法のひとつとして用いられる場合と,対象の安楽をはかる方法として看護ケアの範疇で用いられる場合がある.臨床では,罨法のなかでも発熱時に苦痛の緩和を目的として氷枕を使用する冷罨法が最も多いのではないだろうか.氷枕を用いた冷罨法は一般家庭でもよく用いられる.それだけに,学生は看護ケアの方法としてはじめて学習する他の項目と違って,罨法は気軽に考えやすい.しかし,臨床でも多く使用される方法だからこそ,その効果や身体に与える影響などをよく知り援助する必要がある.このことを学生に認識させることを目的に,「罨法に関する実習」では,罨法が与える影響について,主にバイタルサインズの変化と,被験者の主観的な訴えに注目した実験を行っている.
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