特集 教育環境を整える
看護が楽しいと思える環境づくり
中條 和子
1,2
1医療法人潤和会
2札幌ひばりが丘病院看護部
pp.418-422
発行日 1999年6月25日
Published Date 1999/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902073
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楽しくなければ本物ではない
看護教育カリキュラムの改正により,臨床実習時間も少なくなり,実習の中で看護婦の良いケア場面を見たり,熟練した技術を見学する機会が減っています.また,実習時間の短縮は看護技術の経験回数の減少にもつながっています.そのようなことから,各病院の看護婦からは「卒業時の臨床看護能力が年々低下している」という評価も聞かれます.さらに「新人ナースは何もできなくて困る」「いても邪魔になるだけ」「新人を指導しながら仕事をするのは時間ばかりかかって大変だ」など,新人ナースをお荷物に感じている看護婦も多くいます.
しかし,新人ナースが“何もできない”というのは事実だろうか?私自身のことを振り返ってみても,今の新卒ナースとあまり変わらなかったように思います.むしろ,今の新人の方が“看護とは”を考えながら実践しようとする姿勢が強いように感じられます.
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