グラフ
米国における医療費抑制下での実習事情を視察―新潟県立看護短大の教員研修
小林 優子
1
1新潟県立看護短期大学
pp.161-163
発行日 1999年3月25日
Published Date 1999/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663902026
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米国における管理医療に端を発した在院日数の極端な短縮やRNのリストラといった状況下で,臨床看護の質はどのように変化し,一方の教育現場では,臨床実習の構成など,どのような影響が生じているのだろうか.昨年12月,新潟県立看護短期大学では,急性期ケアを担当する教員で研修メンバーを組織し,極寒のミネソタ州ミネアポリスを訪問した.
ミネソタ大学は米国で初めて看護の学部教育を始めた大学であり,現在,3・4年生各90名,修士課程150~200名,博士課程50名程の学生が学んでいる.臨床とアカデミズムの統合に焦点を当て,クライエントのニードやヘルスケアの問題に対し,分析的かつクリティカルに思考できる熟練した臨床家の養成をめざしてきた彼らの教育プログラムも,ここ数年の医療改革の波を受け,変化を迫られるようになってきている.
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