マイ・オピニオン
卒業後の研修を
福島 ミネ
1
1武蔵野赤十字病院内科病棟
pp.547
発行日 1973年5月1日
Published Date 1973/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916637
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新年度になると,新入職員がどっと増え,どこの職場も活気に満ちあふれる.しかし,退職者が多く,新旧職員の入れ替わった病棟勤務は新入者も受入れ側も緊張の連続となる.特に新卒業者の場合は,学生時代における2-3名の受持看護から一変して,病棟全体を把握し,多数の患者を看護しなければならないため,一定の時間内に多くの業務量をかかえて,自らの技術の未熟さを嘆きながら苦心している.
現在の看護教育は,将来伸びる可能性のある看護婦の養成を目ざし,1つの経験を通し,他に応用できる能力を啓発することである.しかし,実際には,卒業後ただちに一人前のスタッフとしての技能が要求されるのが,本人たちにとっては,非常な忍耐と努力がしいられることにもなる.
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