座談会
意欲ある職業人としての出発を—新卒業生に贈る言葉
福岡 良男
1
,
青野 悠久子
2
,
鮎沢 邦枝
3
,
遠藤 和子
4
,
平塚 玲子
5
,
藤川 淳策
6
,
吉田 光孝
7
1東京医歯大病院
2東大病院
3佼成病院
4東京警察病院
5東京医歯大病院
6順天堂医院
7虎の門病院
pp.114-122
発行日 1966年2月15日
Published Date 1966/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915900
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技師が迎える三つの時期
司会(福岡)きょうはお忙しいところをお集りいただき,まことにありがとうございます。3月の下旬に約800人の新しい衛生検査技師の方が卒業して皆さんの仲間に加わりますので,今日は「新しく職業につく方に送る言葉」というテーマで,臨床検査室に勤務しておられる先輩の技師の方々から忌憚のない御意見を伺いたいと思います。職場で昼の食事をしながら話している時のような軽い気持でお話しをしていただきたいと思います。
技師の方は学校を卒業してから,3つの時期を経ているのではないかと感じています。第1の時期は卒業したてのころで希望と抱負に燃えている時期,はじめの1年間くらいがこの時期にあたると思います。第2の時期は仕事が単調で無味乾燥に感じられる倦怠期といったらいい時期だと思います。卒業後2,3年目にこの時期を経験する人が多いように思います。全国的にみてこの時期に職場を変える人が多いように思います。第3の時期は仕事に熱意と愛情を持ち,ライフワークとして仕事に従事するようになる時期です。きょうはこのような立場から昨年3月に学校を卒業された藤川さんと鮎沢さん卒業後2年目を迎えた青野さん,卒業後5年目を迎えた平塚さん,それに加えて10年選手のベテラン吉田さんと遠藤さんに御出席をお願いしたわけです。
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