連載 薬理学―見方をかえたら・2
生体は几帳面である
堀 誠治
1
1東京慈恵会医科大学薬理学講座第1
pp.396
発行日 1998年5月25日
Published Date 1998/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901837
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生体は“几帳面さ”と“いい加減さ”をあわせ持っています.
薬物と生体との反応は,基本的には薬物という化学物質とその標的となっている生体物質(これも突き詰めれば化学物質)という相互作用により生じるものです.薬物が作用するには,その薬物と反応する部分が生体にあると考えられ,それは,受容体(レセプター)と呼ばれています.受容体は,蛋白質などからできていて,この受容体とよばれる薬物結合部分が,几帳面さのもとになっています.
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