臨床検査から何がわかるか・6(最終回)
生体検査
河合 忠
1
1自治医科大学臨床病理学
pp.989-992
発行日 1979年9月1日
Published Date 1979/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918777
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(1)生体検査とは
生体検査(または臨床生理学的検査)というのは,被検者の生体そのものを使って行う臨床検査である.
実は,医学的診断の歴史は生体そのものの変化を観察することから始まった.初めて診察に道具を導入したのはLaennecであって,聴診器の発明に端を発している.近年はとくに機械工学や電子工学の発達によって,医師の五感のみならず,もっと鋭敏な検出器を使って検査するようになっている.
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