グラフ
福祉って幸せのこと!?―調査研究「福祉行政と私たち」をまとめたグループA. T. G.
pp.85-87
発行日 1998年2月25日
Published Date 1998/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901772
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調査研究「福祉行政と私たち」は,東京・豊島区に住む主婦20人からなるグループA. T. G. が1年間にわたって福祉行政のなかのとくに「介護」にテーマを絞って,住民側,行政側からのアンケートの結果をもとに現状を分析したものである.豊島区在住・在勤の20~60歳代の男女251人と,158人の行政担当者から回収した結果はA4判20ページにまとめられた.
住民側からは「面倒くさい」「どうせ無理」と思いこんでいたけれど,実際に福祉制度を利用すると,課題はあるけれども,「とても親切」という高い評価が多くあった.一方,行政側のアンケート結果からは,福祉行政に携わる人が福祉の仕事について意外と知らないこと,自ら希望してこの仕事をしているのではないこと,さらに,自らすすんで福祉の勉強もしていないことなどが見えてくる.この点については「福祉の人は福祉のプロだと思っていました.これでは助けを求めに行く者を受け止められないのも無理ない」「本当にこんなに不勉強なのでしょうか.残念!の一言です」とA. T. G. のコメントが記されている.
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