特集 市町村の保健と福祉の専門職
行政マンにとっての保健と福祉
田中 実
1,2
1山形県最上町福祉課
2最上町健康センター
pp.569-572
発行日 2001年8月15日
Published Date 2001/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401902968
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最上町の概要
東北新幹線古川駅で下車,JR陸羽東線に乗り換え,さらにトンネルや谷川に架かるいくつもの鉄橋を通過すること約2時間,奥羽山脈の山岳丘陵に囲まれ,のどかな田園風景が広がる小国盆地,ここが筆者が住む最上町である.冬の長くて厳しい試練からやっと解放され,延々と連なる神室連峰の山々が濃淡の緑一色に染まる春から初夏にかけてが,最上の地で暮らす者にとって,一年中で一番心が安らぐと同時に,地域全体が躍動しはじめる瞬間でもある.
当町は,山形県の東北部に位置し,宮城・秋田と隣接する農林業と観光(温泉)の町である.平成13年4月1日現在の人口が11,700人,高齢化率は26.6%と高く,少子化・高齢化・過疎化と常に戦い続けている町である.清流「小国川」と四季折々に醸し出す大自然はまさに絶景であるが,自然の恩恵も多い地域である反面,冬期間は日本海特有の気象環境の極めて厳しい地域でもある.
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