連載 家庭看護技術の実践・10
体位変換とその方法(その1)
氏家 幸子
1
1大阪大学医療技術短期大学部看護学科
pp.665-667
発行日 1979年9月10日
Published Date 1979/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662206162
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私達は日常生活の中で,自然な動作として常に身体のどこかを動かしている。自分で身体を自由に動かすことのできる人にとって,同一体位を数時間保つことは,どのような体位であろうと不可能であり,身体のどこかを動かしている。このことは,同一体位で最も動きにくい仰臥位の場合でも,覚醒時には15分もすると,せめて手指とか肩を少し動かしたかったり,30分もすると側臥位にをなりたくなったりする。睡眠時には,無意識に何回も体動や体位変換をしている。
この人間の自然の営みが自分でできない人や,介助する人への援助の方法について述べる。
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