特集 いま,ケアとは何かを問う
ケアとは,こんなことかなと思う―患者の立場から
加藤 純一郎
pp.816-818
発行日 1997年11月25日
Published Date 1997/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901706
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
患者としての経験から
ケアについて考える場合,“ケアとは”ということを抽象的に,個別に考えることは,患者としては無理がある.また,治療は医療者と患者の共同作業ではあるが,あらゆることが患者の身に反映されるから,わずかな自分の経験を通して感じてきたこと,思うことを列挙するのも1つの方法かと思う.
私は,1996年の正月明けから約6か月,今春も1か月あまり,入院生活をした.病名は結節性動脈周囲炎.現在,東京慈恵会医科大学附属第三病院のCAPD外来と,たまに眼科外来へ通院している.また,社会復帰とリハビリを兼ねて,東京都調布市内にある中途障害者福祉作業所「リサイクルショップ不思議屋」へ通所している.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.