特集 看護学生と喫煙の問題―教育プログラムから看護実践まで
医療従事者と喫煙
斉藤 麗子
1
1東京都北区王子健康センター
pp.432-436
発行日 1997年6月25日
Published Date 1997/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901628
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はじめに
「Smoking is Addictive」喫煙は依存症「Smoking kills」喫煙は人を殺す「Smoking harms your family」喫煙は家族の健康を障害する「Smoking causes heart disease」喫煙は心臓病をひきおこす
これらのキャッチフレーズは誰が使っているのか.これらは禁煙指導のパンフレットではなく,諸外国で売られているたばこのパッケージの表面に大きく表示されているgovernment health warning(警告表示)の一部である.現地で売られている日本製たばこにも当然同様な表示がされている.日頃販売している商品に「これを使うと健康を害する」「これを食べると病気になる」「これを使うと死を招く」と書きながら,どんどん売っている品が他にあるであろうか.なぜ自社の商品にマイナス表示を行なっているのか.これは日本以外の国では事実を明らかにせねばならない法的,社会的側面と,企業の良心(?)があり,さらに消費者の事実を知る権利が守られているからである.
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