特集 「看護婦(士)国家試験」問題
新カリキュラムにそった看護婦(士)国家試験を望む
小池 妙子
1
1東京都立松沢看護専門学校
pp.16-23
発行日 1997年1月25日
Published Date 1997/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901538
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はじめに
1996年8月,厚生省は保健婦助産婦看護婦学校養成所(3年課程)の教育課程等の指定基準を改正した.それにより,1997(平成9)年4月より看護婦3年課程は新しいカリキュラムによる教育が実施される.カリキュラムの改正は,単に精神看護学と在宅看護論の科目が新設されたことに止まらず,各学校の主体性を重視し,教育内容の大枠が示されたのみの,つまり,学校独自の教育内容によって看護教育が行われることに重要な意味があるものとなった.すなわち,1997年4月より,各学校がそれぞれ独自の教育理念のもとに,期待する看護婦像を描き,教育目的・目標を設定し,設置主体に沿った教育を実施することになる.
一方,看護婦の国家試験は看護婦養成所の学生のみならず,看護大学・看護短期大学の学生も受験の対象である.言うなれば,大学設置基準に則って教育を受けた学生と,看護専門学校等の教育を受けた学生とが全国共通の試験を受け国家免許を取得するのである.
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