看護教育新カリキュラムを追って・8
主体的な自己学習力を培うためのカリキュラム案
臼井 陽子
1
,
秋田 眞知子
1
,
長島 文子
1
,
飯泉 良枝
1
,
篠塚 恵美子
1
1成田赤十字看護専門学校
pp.628-634
発行日 1996年8月25日
Published Date 1996/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901426
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はじめに
今回のカリキュラム改正の主なねらいは「高齢化社会への対応・カリキュラム等の弾力化・高学歴指向への対応」であると受け止めている.これらの基本的な考え方は,①学生の自己学習能力を高めることのできる学習体制の推進,②各養成所の自由裁量が発揮できるように単位制の導入と科目の弾力化,③さらにゆとりを持たせたカリキュラムとなっている.このことは平成元年に改正されたカリキュラムから引き続いて,より学校および教員の質と力量を問われ,主体的な取り組みが期待されていることであろう.
教育科目から教育内容の表示に変わったことは,大きな意味を持つ.どんな看護者を育てていくのかという教員の教育観・看護観,そして学生の個性を伸ばしていく指導力が問われることになる.このことは学校の独自性がより表現できることになったと言える.
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