看護教育新カリキュラムを追って・8
教育する者,受ける者からみた今回のカリキュラム改正
土屋 紀子
1
1自治医科大学看護短期大学
pp.635-636
発行日 1996年8月25日
Published Date 1996/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901427
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2つの省の狭間で
この度,1997(平成9)年から施行を目指しての看護教育の大幅な改正案が報告された.看護は国民の健康とともに歩むことを前提にすれば,新ゴールドプランやエンゼルプランに示されるような健康政策の大転換を受けて,プライマリーケアを達成するために,看護教育の改正は時代の要請であろう.しかし,果たして今回のカリキュラム改正は時代の要請に応えるものとなっているであろうか.
日本看護協会は1984(昭和59)年度総会において,すべての看護婦養成施設は学校教育法の一条校(学校の範囲)に切り替えることを決議した.しかし,当時780の看護婦養成施設を大学へ昇格するには,大学の教授陣が不足だった.
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