看護教育新カリキュラムを追って・6
[座談会]新カリキュラムのめざすもの
松野 かほる
1
,
野口 美和子
2
,
小池 妙子
3
1山梨県立看護短期大学,検討会
2千葉大学看護学部,検討会
3都立松沢看護専門学校
pp.458-464
発行日 1996年6月25日
Published Date 1996/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901389
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改革の突破口に
松野 今回,報告書にまとめられたカリキュラムの大綱化は,みなさんが望んでいることだと思います.現行のカリキュラムの問題点と改善点についていろいろな協議会で提言されているんですが,そのなかで,カリキュラムがあまりにも細かく規定されているので,非常に内容の重複が多く,学生に自己学習する時間も与えられない.学校の教育理念や特色あるカリキュラムが組めない.だから規制を緩和してくれというのが,すべての教育者の意見でした.今回は,それを受けて細かい科目,時間設定の枠をはずしました.早速,各学校で教育のカリキュラム,シラバスを考えて,実施してほしいと思います.
ぜひ教育に携わる人たちにこの主旨をよく理解していただいて,各学校で特色を作り出す突破口にしてもらいたいと思います.改革はいくらでもできます.可能なかぎり挑戦していってほしい.
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