Scramble Zone
国際的視野からみた看護学教育刷新の動向―緒についたばかりの新しい連帯づくりに積極的な参加を期待して
華表 宏有
1
1産業医科大学医学部公衆衛生学教室
pp.380-383
発行日 1996年5月25日
Published Date 1996/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901375
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はじめに
わが国では現在,急速に進展しつつある「高齢社会」で予測される保健・医療・福祉の需要の大幅な変動に対処していくために,医学・看護学を問わずさまざまな関連職種の専門教育の充実と刷新に向けて,国家的規模で多大の努力がされている.
こうした時代の潮流の中で「看護(学)教育」に焦点を合わせてみると,国際的にはすでに1980年代からWHO専門委員会によって「プライマリ・ヘルス・ケア」(以下PHC)の考え方をふまえたいくつかの勧告1~4)がなされている.一方,国内では近年続々と4年制の看護系大学(または学部,学科)が新設され,これにともなって「大学における看護学教育」の在り方についても,現状把握をふまえたさまざまな問題提起と,将来への提言などが活発になされている5~9).
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