JNE DIGEST
学生が「優」に転ずるとき―JNE(Journal of Nursing Education)34巻(1995年)5号後半から6号までの概要
岡本 玲子
1
1大阪府立看護大学
pp.208-211
発行日 1996年3月25日
Published Date 1996/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901338
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
JNE6号は,冒頭「学生が『優』に転ずるとき(The Times They Are A-Changin')」という印象的なタイトルで始まる.Christine A. Tanner博士はその中で,大学は看護の質の維持と確固たる価値観を明らかにし,それを正面に出す義務をもつことを強調している.筆者は,免許をもつ看護婦のケアの質が評価されず,雇用が減少している現状について,これは一時的なことで,今後地域ベースの実践の場が増えると予測している.その準備として,従来の急性期ケアに求められたことと異なる視点,つまりさまざまな環境に取り囲まれたコミュニティにおいて,看護婦は健康と癒しを強調した視点をもつことが必要と述べている.
また大学は,批判的思考と意志決定をカリキュラムの中心に据える新しいモデルを必要としているとも述べている.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.