特集 「抑制」の重さと看護教育
「抑制」と人権教育―人間を看護することの意味と責任,価値
久保 成子
pp.1135-1140
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901279
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医療・看護の中での人権
本年,1995年より2005年まで,「国連人権教育10年」.この人権教育の目的は,「知識とスキル(熟練)を分かち伝え,態度をはぐくむことをつうじて,人権の普遍的文化を形成すること」であるとされております.
こうした国連による人権教育宣言と聞けば,私たちは,よく言われている東西冷戦の崩壊と,その後に噴出している世界的混沌,例えば,多発している民族紛争による難民の問題,貧困や教育の不平等,少数民族抑圧の歴史の問題,弱い立場にいるこどもや障害をもつ人々の問題,ジェンダー(生物的な性別と文化的・社会的につくられた性別,本年9月に北京で行なわれた,第4回国連世界女性会議の主題は「男女が対等なパートナーとして21世紀を迎えるために,揺るぎない道筋つくりをめざす」であった)の問題などなどを先ず思い描くのではないでしょうか.
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