連載 看護学教育研究実践への提言・16(最終回)
連載を終えるにあたって
杉森 みど里
1
1千葉大学看護学部
pp.617
発行日 1995年7月25日
Published Date 1995/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901153
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以前,我が国の主な看護系学術集会において発表された看護学教育研究を分析したところ,看護職教員が発表した研究では,研究対象が学生で,研究方法は量的研究が選択され,研究デザインはそのほとんどが調査研究に類する研究という大きな片寄りを見せていた.特にその回収率に100%を示す研究が見られるなど,研究倫理上にかなり問題があるのではないかと疑わせる点も見えてきた.
そこで次代の看護婦養成の重責を担う教員の行なう看護学教育研究は,学生の研究指導に大いに影響することを考え,今回,2年間の研究をさらに過去5年間に拡大して,総数783件の看護学教育に関する文献を選び出し,様々な分析視点から分析して提供してきた.
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