特別記事 看護におけるコンピュータネットワーク時代の到来
PART 1
パソコン通信・インターネット活用の展望
皆川 美紀
1
,
佐伯 和子
1
,
嘉屋 優子
1
,
丸山 知子
1
,
大柳 俊夫
2
1札幌医科大学保健医療学部看護学科
2札幌医科大学保健医療学部一般教育科
pp.1078-1082
発行日 1994年12月25日
Published Date 1994/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663901018
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はじめに
医療の分野において,ここ数年のコンピュータの導入は著しく,また,教育・研究機関を中心としてコンピュータのネットワーク化が進められている.例えば,東大病院が中心となって,国立大学病院の大学情報システムを連結するネットワーク(略称UMIN)の開発が進められており,1994年度中には,全ての国立大学病院が連結される予定である1).
筆者らの調査では,看護の分野におけるコンピュータネットワーク化は,アメリカ,イギリスにおいて始められており,看護実践,看護教育のカリキュラムなどの情報交換が既に行なわれている.日本では,そのような活動が,具体的な動きにはなっていないが,今後,日本国内のみならず,世界中の看護者との密接な情報交換は必要なことであり,看護におけるコンピュータネットワークの構築は,早急に実現しなくてはならないと考えられる.そのため筆者らは,世界の看護におけるコンピュータネットワークの現状調査と看護での活用の可能性の探求に取り組んでいる.
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