報告
海外の看護系大学によるインターネット上の情報サーバーの分析
嘉屋 優子
1
,
皆川 美紀
2
,
佐伯 和子
2
,
大柳 俊夫
3
1東京都立医療技術短期大学看護学科
2札幌医科大学保健医療学部看護学科
3札幌医科大学保健医療学部一般教育科
キーワード:
インターネット
,
コンピュータネットワーク
,
情報提供
,
情報サーバー
,
看護系大学
,
Internet
,
Computer Network
,
Information Provided
,
Information Server
,
Nursin University
Keyword:
インターネット
,
コンピュータネットワーク
,
情報提供
,
情報サーバー
,
看護系大学
,
Internet
,
Computer Network
,
Information Provided
,
Information Server
,
Nursin University
pp.321-330
発行日 1996年8月15日
Published Date 1996/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900355
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はじめに
近年,パソコン通信やインターネットなどのコンピュータネットワークの普及が著しく,コンピュータを介したコミュニケーションが一般的になりつつある。中でもインターネットは,ほぼ世界全域に広がる大規模なネットワークであり,国境や人種を越えた情報の提供,収集,交換が盛んに行なわれている。しかし,一方では公開されている情報の著作権や倫理の問題,情報の質や信頼性の問題などが指摘されており,有用で確実な情報を提供する情報サーバーをネットワーク上にどのように構築するかが,情報を提供する側の当面の大きな課題となっている1,2)。
日本におけるコンピュータネットワークの普及は,米国と比較するとかなり遅れてはいるが,数年前から大学や研究機関を中心に情報サーバーが構築され情報提供が行なわれている。この中で医学の領域では,国立がんセンターや大学医療情報ネットワーク(略称:UMIN)が早くから情報サーバーを構築しており,国立がんセンターのがん情報は世界中から頻繁にアクセスされている情報となっている3)。一方,看護の領域では,大学機関により試験的なサーバーはいくつか構築されているが,公開されている情報は,海外の看護系の情報サーバーとは比較にならない状況であると言える。
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