特集 大学教育の目指すものPart2
大学教育に対する期待と不安
「たかが大学」とわかりつつ大学化してこそ大学化には意味がある
宮子 あずさ
1
1東京厚生年金病院
pp.866-869
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900962
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大学化で得るものも失うものもたいしたこっちゃない!
看護学校が大学化されることの大きなメリットと言えば,まず,学校の設置者と学生の間に文部省という役所がワンクッション入ること.設置者である医師会や病院に学生が直接管理される形の中では,“使いやすい看護婦”の養成に走りやすく,純粋な教育が行なわれにくいという面があったことは否定できません.
また,2つ目のメリットは,大学にすることで,設置基準が細かくなり,学校間の格差が少なくなること.そして3つ目に,大学にすることで,国からの補助金が増えることなどがあげられると思います.
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