特集 大学教育の目指すものPart2
大学基準協会看護学教育研究委員会報告の紹介
平山 朝子
1
1千葉大学看護学部
pp.870-873
発行日 1994年11月25日
Published Date 1994/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900963
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はじめに
1994年4月に発表された大学基準協会看護学教育研究委員会による「21世紀の看護学教育~基準の設定に向けて」と題する報告書1)の内容を紹介したい.筆者は,表記委員会の副委員長として参加した立場で依頼を受けたが,ここでは,個人の責任において執筆することをお断りしておく.
まず内容紹介に先立ち,ここで言う基準について説明しておきたい.これまでの看護学の教育体制を確認すると,高等教育機関,とりわけ4年制の大学課程は長い間少数例に過ぎず,看護学教育固有の普遍的な基準と言えるものは存在しなかった.しかし,1991(平成3)年度に大学設置基準が大綱化されて以来,大学教育「基準」の存在意義自体が変化してきている.
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