調査・研究
看護教育従事者が看護婦や看護学生に求める対人関係価値
永田 博
1
,
近藤 益子
1
,
小川 節子
2
1岡山大学医療技術短期大学部
2山陽学園短期大学
pp.534-538
発行日 1994年7月25日
Published Date 1994/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900876
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はじめに
我々は,KG-SIV(Kikuchi Gordon-Survey of Interpersonal Values)注1)による看護学生の対人関係価値の横断的1-3)および縦断的4)の調査の結果から,彼女らが看護学校ないし医療短大に入学した直後から卒業する直前までのほぼ3年間に,対人関係価値において以下にあげる特徴的な学年変化を示すことを明らかにした.
1)他者のためになることをしたり,他者と共に分け合い,不幸な人々に助力の手を差しのべ,寛大でありたいとする「博愛」に対する動機づけと,他の人々の行動に責任を持ち,他の人々の上に立ち,リーダーになるという「指導」に対する動機づけは,いずれも学年進行とともに低下する.
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