特集 学生の意識を知るための調査
看護学生の看護婦イメージの研究―大学生と短大生の比較
真鍋 淳子
1
,
野尻 雅美
2
,
中野 正孝
2
,
桂 敏樹
3
,
酒井 郁子
4
1千葉県千葉リハビリテーションセンター
2千葉大学看護学部保健学教室
3広島大学看護学部
4東京大学大学院
pp.427-433
発行日 1994年6月25日
Published Date 1994/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900853
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はじめに
人間の行動は,イメージによって規定されると言われる.看護学生が看護婦に対して持つイメージは,将来学生が看護職を選択する際,大きく作用するだけでなく,入職後の職務の考え方にも影響を及ぼすと思われる.
看護学生の看護婦イメージの研究は,これまで数々行なわれてきている.それらによると,全体的に好意的・肯定的イメージであると報告されている1~5).その特徴としては“責任感が強く,重要で,価値があり,活気がある.しかし重労働で,厳しく,自由がない”と報告されている1~2).行天は,日本の看護婦志望者は,使命感に燃えているものが多く,これらを覚悟の上でこの職業を選んでいる6),と指摘しており,これら看護婦イメージに関する報告と一致している.
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