連載 看護学教育研究実践への提言・1【新連載】
看護学研究に関する図書の概観―看護学教育研究への活用の視点から
亀岡 智美
1
,
永野 光子
2
1千葉大学医学附属病院
2国立がんセンター中央病院
pp.309-315
発行日 1994年4月25日
Published Date 1994/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900828
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はじめに
近年,看護学研究はますます活発化する傾向にある.そして,看護学に焦点を当てた研究過程の概説書は,数多く出版されるようになった.一方,昨今の教員によって行なわれている看護学教育研究の増加にともない,いくつかの課題の存在が指摘されている1,2).しかし,看護学教育研究の方法や過程に関しては,看護学研究過程に関する概説書に若干記述されている場合もあるが,直接的に焦点を当てたものはない.
そこで本稿では,看護学教育研究の一層の発展に向け,我が国で出版されている看護学研究過程の概説書を概観することにより,その特徴を明らかにし,看護学教育研究への活用可能性と活用上の課題について考察する.なお,本稿における看護学教育研究とは,看護学教育に資する目的で,各看護学教育の制度,内容,方法,構成員等に関連する諸現象を対象とした研究と規定する.
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