BOOKS 海外文献
海外文献にみる看護教育学研究―倫理における研究の文献検索とクリティーク
嘉屋 優子
1
1札幌医科大学保健医療学部看護学科
pp.116
発行日 1994年2月25日
Published Date 1994/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900783
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近年看護における理論教育の必要性が認識され,看護学生の道徳的葛藤の機会を生かした教育が提唱されている.しかし学生がどのような知識,そしてどのような経験をすることにより道徳的発達を遂げ,倫理的ジレンマを切り抜けているのかは明らかではない.倫理教育についての系統だった研究もほとんど見られない.
今回紹介する文献は,NLN(National League for Nursing)が中心となって調べた倫理教育に関する研究の文献検索とそのクリティークである.倫理は文化・価値に大きく影響されるものであり,海外の文献がそのまま使えるとは限らないが,研究の方向性,批判される内容については日本の教育,研究者にも参考となると思われる.なお“critique”は“批評”の意味であるが,本稿では,そのままカタカナで用いた.
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