研究・調査・報告
アンケート調査からみる男子学生の母性看護実習
仲村 美津江
1
,
島尻 貞子
1
,
外間 登美子
1
,
竹中 静廣
1
1琉球大学医学部保健学科母子保健教室
pp.404-407
発行日 1986年5月25日
Published Date 1986/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611206875
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はじめに
琉球大学医学部保健学科では,昭和49年開学以来,男子学生による母性保健実習は,他の実習に組み込まれ実施されずにきた。しかし,人間の全体像を把握し人間理解を深めることを目標とする看護基礎教育過程においては,男女の区別がない幅広い科目の履習が必要であり,成人・小児・母性を対象とする看護に必要な能力を身につけるためには,成人・小児の実習に加え,母性実習は不可欠なものと考えられる。
こうした考えをもとに,昭和55年度入学の男子学生は母性保健実習に参加することになり,9名の看護専攻の男子学生が見学を主とした実習を行なった。その結果,最初抵抗があったり不満だった実習参加であるが,分娩場面に感動したり,新生児看護の大変さを認識するなかで,実習終了後は母性実習に参加して良かったと評価している。
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