特集 学生カンファレンスを効果的に
看護教育におけるカンファレンスの意義
小池 妙子
1
1東京都立板橋看護専門学校
pp.390-396
発行日 1991年7月25日
Published Date 1991/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900225
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はじめに
看護教育は単に技術教育ではなく,人の生活や健康に対するさまざまな知識が,人間的なふれ合いをとおして統合されることにより学習が広がり,人間性が培われる学問分野である.それがちょうど少人数のグループの中で,よい指導者を得て育っていく,そんな経験をよくする.
その1つとして,臨床実習において看護学生が行なうカンファレンスは非常に有効である.学生カンファレンスでは受け持ち患者の看護過程の展開に対してその具体的場面や内容を検討するものが多く,学習効果を高めるために,また,看護ケアの質を高める意味でも,非常に価値があり,重要である.今日では,それぞれの学校でカンファレンスをいかに効果的に運営するか,創意工夫し,さらに研究を積み重ね成果をあげている.
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