特集 看護教員の待遇改善に向けて
教員不足の背景をさぐる―あまりにも違う待遇の実態
西村 千代子
1
1日本赤十字社幹部看護婦研修所教務部
pp.197-200
発行日 1991年4月25日
Published Date 1991/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900191
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看護職向けの各種の雑誌には,看護教員募集の広告が毎号載っている.これは慢性的な看護教員不足を現わしているものと思う.看護婦不足とともに看護教員不足も深刻な問題である.
数年前に看護部長の方たちの集まりの席で「この頃の看護婦は看護教員になりたがらない」という声をきいた.気になったのでその理由をきくと,今までより実収入が減ること(時間外手当や夜勤手当がないため)と教員数が少なく業務が多い,学生指導が放課後になるため定時に帰れないなどであった.これは間接的には現職看護教員の待遇に関する不満とも受けとめられる.
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