特集 魅力ある講義を
効果を高める講義の原則―大脳生理学に裏づけられたテクニック
植村 研一
1
1浜松医科大学脳神経外科
pp.454-461
発行日 1990年8月25日
Published Date 1990/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900076
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はじめに
人を教育する場合,技術は(実物やシミュレーションを使った)実習の形でしか教育できないが,知識・理解力・判断力・問題解決力,等々の認知領域の教育では,最も代表的な講義形式の他にも,個別自己学習,小グループ学習,演習,セミナー,ワークショップ,問題立脚型体験自己学習(problem-based experiential self-learning),等々,多種多様の方略がある.
にもかかわらず,わが国の高等教育や,医師や看護婦の生涯教育のための学会・研究会等で,講義が最も愛用されているのは,何故であろうか.講師が一生懸命準備をし,情熱を込めて熱心に講義しても,平気で居眠る学生や聴衆,サボッていても期末試験にはちゃんと受かる学生が後を絶たないのはどうしてだろうか.
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