教材研究
包帯交換の指導に関する一考察(その1)―学内演習時における到達状況の検討を通して
稲垣 順子
1
,
渡邊 昌子
1
,
松永 彌生
1
,
津山 和子
1
1山口大学医療技術短期大学部
pp.296-303
発行日 1990年5月25日
Published Date 1990/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663900049
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はじめに
包帯交換は,学生が外科系の臨床実習で遭遇することの多い場面の1つである.包帯交換では一連の基礎的な無菌操作技術が要求される.吉田・吉武1),桑野ら2)の調査によると,卒業時点で期待されている技術に無菌操作技術修得がある.このことから,無菌操作技術は現在の基礎教育に求められる教育内容であると考えられる.
ところで本学における看護学各論の臨床実習は,集中実習の形態を採用しているが,臨床実習開始前に,既習の技術の到達状況を確認し,学内実習と臨床実習の結びつきの円滑化を図る目的で,1987年度より学内演習を行なっている.そのなかに,無菌操作技術の修得をめざして包帯交換を取り上げている.
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