特集 臨床研修コアスキル
経験すべき診察法・検査・手技
基本的手技
創部消毒とガーゼ交換,包帯法
池永 誠
1
,
田所 文彦
1
,
西 八嗣
2
1東京都済生会向島病院外科
2北里研究所メディカルセンター病院外科
pp.423-427
発行日 2003年11月30日
Published Date 2003/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102403
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達成目標
・創部消毒やガーゼ交換,包帯法など創傷処置の基本として,少なくとも以下の2点について理解が必要である.
(1)創部の観察:創傷の原因,部位,大きさ,深さや形状(瘻孔形成など),組織の種類(皮膚なのか粘膜なのか)や損傷の程度,汚染や感染の有無,異物の存在など創の状態をよく把握すること.
(2)自然治癒力を阻害しない治療:創傷は,その治癒を阻害する因子がなければ自然に治癒するものである.したがって,不適当な消毒で自然治癒力を阻害しないように注意し,十分な創部の洗浄を行うことで治癒を阻害する因子を除くことが大切である.
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