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書評 見て学ぶ 一般検査学アトラス―外観検査から顕微鏡検査まで
下澤 達雄
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1国際医療福祉大学大学院 臨床検査医学
pp.523
発行日 2024年10月25日
Published Date 2024/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202298
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教科書に望むことが十分に満たされる本を見つけました
大学の教員として、学生、スタッフに、教科書もいいけど「読むなら論文」と伝えてきました。教科書は査読がないので独り善がりの記述が入ります。また、書いてから時間が経つため最新の情報は含まれません。SNSなど無料で手に入る情報が多くなった現在、アトラスのような図表はInstagramのような手軽なツールに置き換わるものと考えています。
それでも教科書がつくられるのは、専門の分野に特化している論文に比べて「網羅性・わかりやすさ・教育支援」があることと、ケーススタディなどが含まれたものでは臨床応用ができるからです。SNSは、「体系学的な学習」「深い理解のための解説」「長期的リソースとしての検索、安定性」といった点で書籍に劣る面があります。
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