書評
見て学ぶ 一般検査学アトラス—外観検査から顕微鏡検査まで
下澤 達雄
1
1国際医療福祉大大学院・臨床検査医学
pp.1185
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543209491
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教科書に望むことが十分に満たされる本を見つけました
大学の教員として,学生,スタッフに,教科書もいいけど,「読むなら論文」と伝えてきました.教科書は査読がないので独りよがりの記述が入ります.また,書いてから時間がたつため最新の情報は含まれません.SNSなど無料で手に入る情報が多くなった現在,アトラスのような図表はインスタグラムのような手軽なツールに置き換わるものと考えています.
それでも教科書が作られるのは,専門の分野に特化している論文に比べて「網羅性・わかりやすさ・教育支援」があることと,ケーススタディなどが含まれたものでは臨床応用ができるからです.SNSは,「体系学的な学習」「深い理解のための解説」「長期的リソースとしての検索,安定性」といった点で書籍に劣る面があります.
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