増大号 見て学ぶ 一般検査学アトラス—外観検査から顕微鏡検査まで
髄液検査
髄液の顕微鏡検査
田中 雅美
1
1東京大学医学部附属病院検査部
キーワード:
髄液細胞数
,
分画
,
サムソン液
,
計算盤
Keyword:
髄液細胞数
,
分画
,
サムソン液
,
計算盤
pp.277-292
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208632
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概要
髄液細胞数検査の分画を計算盤上で行う場合は,細胞の大きさ,細胞質の染色性,核・細胞質の形状などから鑑別をする.特に,細胞質の形状や染色性を重視し,細胞の大きさは計算盤の目盛りをメジャー代わりにするとよい(図1,表1).通常,鏡検の倍率は200倍(対物レンズ20倍×接眼レンズ10倍)で実施するが,詳細に観察するときは400倍を使用する.また,計算盤上で鑑別が困難な場合は,MG(May-Grünwald-Giemsa)染色をした標本で確認するのが望ましい.
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