焦点
看護教育に革新をもたらすChatGPTの活用
永井 翔
1
1人間環境大学看護学部
pp.302-309
発行日 2024年6月25日
Published Date 2024/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202251
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はじめに
筆者は、人間環境大学看護学部の精神看護学領域で助教を務めており、同学研究科の博士後期課程で虐待サバイバーに関する研究にも従事しています。看護教育における情報ICTの重要性を認識し、その分野にも深い関与を持っています。
生成系AIとの出会いは、OpenAI社のサービス開始以降、自らの学びに活用することから始まりました。この技術を使いこなすことで、看護学の教育方法に革新をもたらすことを目指し、最新の知識と技術を看護教育に組み込んでいます。特に2023年度には、日本看護科学学会第43回学術集会で、「看護教育の未来を変えるAI:ChatGPTの導入と活用」をテーマにしたワークショップを主催するなど、この分野での開拓者としての役割を担っています。これからも、学会でのワークショップ主催やオンライン教材の制作を通じて、生成系AIの実践的な看護教育での活用方法を広めていく予定です。
本稿では、生成系AIの中でも認知度の高いChatGPTの概説に加え、筆者がこれまでChatGPTをどのように看護教育に活用してきたのかについて、みなさまにご提示したいと思います。
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