特集 ニッパチ,その後
ニッパチが看護にもたらしたもの
吉武 香代子
1
1千葉大学看護学部
pp.385-389
発行日 1980年5月1日
Published Date 1980/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541207145
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ニッパチということばが看護界を嵐のように吹き荒れたのは,昭和40年5月の人事院裁定から2〜3年後のことであったろうか.人事院という官庁の性格から考えれば,いわゆるニッパチが,看護サービスの向上よりは看護婦の労働条件の向上を強く前面に押出していたことは,いわば当然であったとも言える.
ニッパチ以前の看護を知る看護婦の数が次第に減少し,いつの間にかこれが当然のように受け取られているこのごろである.そこに,どれだけの変化があったかを目撃したものが,変化の意味をあらためて考えることも,意義あることかもしれない.
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