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書評 看護教員のための 問題と解説で学ぶ教育指導力トレーニング
山内 豊明
1,2
1放送大学大学院
2名古屋大学
pp.243
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202237
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「3」 教育の質を構成する「評価力」「設計力」そして「指導力」
「3」という数字には不思議な力があるように感じています。3本の矢、三すくみの関係、論理的なパラグラフライティングの際の「序論・本論・結論」、芸事を学ぶ際の「守破離」などなど。単独でもなく、相対し続けることでもない「3」、不思議な数字です。
基礎教育では「守破離」に相当する場面は少なくないでしょう。しかし、こうも考えられます。「学ぶ」は「まねぶ」から派生した言葉であり、まずは「雛形」が必要です。基本の「形」がなければ「形無し」ですが、いつまでもそれに縛られず、いずれ「型破り」と発展すべしという思いは教える者・学ぶ者の両者にあることでしょう。そのことからしても基礎教育というものは、いずれ「破」られる宿命にある「形」を提供し、「離」への道筋を示す役割があると思っています。
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