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書評 ―看護教員のための―問題と解説で学ぶ教育評価力トレーニング
服部 律子
1
1奈良学園大学保健医療学部看護学科
pp.167
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663202068
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問題を解きながら教育評価力を高めることができる“骨太な”良書
「どのように評価されるかによって学生の学習が変化する」と言われるくらい、評価は大きな力をもっています。しかし、評価に関する悩みは尽きることがない、というのも正直なところです。この本は、そんな教育評価に特化した書籍です。教育評価力を問題と解説で“トレーニング”するというタイトルを見て、「問題を解きながらどのように教育評価力を高めるのだろう?」と興味を抱きながら本書を手に取りました。
読み始めると、意外や意外、タイトルから抱いたイメージをいい意味で覆す“骨太な”内容でした。教育学と看護学の両分野の著者が執筆されている本書は、しっかりとした教育学の基礎をふまえながら、講義、演習、実習、そして卒業研究までの看護教育の場面ごとに評価の考え方や方法が解説されており、それでいて教育学の教育評価法の書籍のような難解さはなく、看護教育に活用するために教育評価について学びたい教員にはとてもよい本だと思いました。
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