連載 はじめての医療経済学・5
在院日数短縮と病院の集約化
康永 秀生
1
1東京大学大学院医学系研究科
キーワード:
在院日数短縮
,
社会的入院
,
規模の経済性
,
地域医療構想
Keyword:
在院日数短縮
,
社会的入院
,
規模の経済性
,
地域医療構想
pp.804-807
発行日 2021年8月25日
Published Date 2021/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201795
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看護教育に携わる先生方のなかには、昔と比べて入院患者の在院日数が短縮されたことにより、学生の実習が難しくなっているとお感じの方もいるかもしれません。実習で行うべき「アセスメント⇒看護計画⇒実施(⇒計画修正⇒実施)」という練習が十分にできないケースも増えているでしょう。
昔から日本の平均在院日数は諸外国と比べて長いため、「在院日数短縮」が医療政策上の重要な課題の1つであり続けています。今回は、日本の在院日数が長い理由と、それに対して講じられてきたいくつかの政策について概説します。また、それらに関連して、地域医療構想と病院の集約化についても述べます。
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