特集 在院日数と病院経営
在院日数短縮と病院経営—在宅総合ケアセンター設立と在院日数短縮化
高尾 武男
1
1医療法人全仁会倉敷平成病院
pp.141-142
発行日 1999年2月1日
Published Date 1999/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902621
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当院は脳神経疾患を専門として昭和63年1月に開院以来「救急から在宅までいついかなる時でも対応できる病院」を理念に掲げ,地域に根ざした医療を展開してきた.具体的には,24時間救急医療体制を整備することと並行して,継続ケアの提供を目的に「全仁会トータルヘルスケアシステム(図1)」として,介護力強化病床・老人保健施設・訪問看護ステーション・在宅介護支援センターなどを整備してきた.
当院の専門とする脳卒中・パーキンソン病などの脳神経疾患は,高齢者に多く,平成9年度入院患者の60%が70歳以上であった.また,これらの治療にリハビリテーションは欠かせないが,高齢者でリハビリテーション目的の入院は長期化しがちである.当院の急性期病床156床(新看護体系2:1看護A加算)の平均在院日数は,28日前後で推移(平成10年4月〜8月平均)していたが,平成10年10月からの改定に向け何らかの打開策を打たねばならなかった.
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