特集 のばすべきコミュニケーション能力とは
「わるい知らせ」の伝え方を基礎教育でどのように教えるか
藤森 麻衣子
1,2
1国立研究開発法人国立がん研究センター社会と健康研究センター健康支援研究部心理学研究室
2国立研究開発法人国立がん研究センター社会と健康研究センターコホート連携研究部連携推進研究室
pp.28-33
発行日 2020年1月25日
Published Date 2020/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663201402
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わるい知らせは毎日やってくる
病院で働いていると、患者のうち誰かしらに検査結果や治療経過などを知らせる場面に遭遇します。それらは、程度の差はあれ、患者にとってわるい知らせであることが多く、看護師は経験にかかわらず患者を支えることが求められます。
病気に関連したわるい知らせを告知するのは主には医師の役割ですが、告知のあとのフォローは看護師の役割といえるでしょう。特に、がんの場合には告知の場に看護師が同席することで「がん患者管理指導料」という診療報酬がつくようになっています。
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